2年前の今日、東北での地震とともに襲った大津波は誰もがあの恐怖を鮮明に
憶えていることとおもいます。
まずは、被災により亡くなられた方々へ心からご冥福をお祈り申しあげます。
僕も東北、特に福島、宮城、岩手には仕事がらほんとによく足を運びました。
でもあれから2年が過ぎても一度も足を運べない自分がいます。
なぜかはわかりません。
たぶん怖いんだと思います。
これだけ想いは強いのに逃げ腰の自分がいることに腹立たしさを感じます。
僕のできることは、ただあの日を忘れないこと。
深く傷ついた被災地の方々のこころをあわせることはできないかもしれないけど、
苦しみや悲しみは同じものだと思うから、今日だけでなく
その気持ちを常に大事にして生きていこうとする自分の意思はかわりません。
そしてなお復興にむけて雑然としている現実はインフラの整備、住居の確保、
また放射能の問題など、さまざまな難題を抱えています。
しかし、これは個々の力ではどうすることもできない事実。
国の行政の速やかな対応を強くもとめます。
表と裏があることはわかります。そこには不公平なことも多々あると思います。
ただ、生きてればなんとかなる。
生かされた命、大切にして、心の底から感謝の気持ちを伝えていくのも被災地からなんです。
そうでなければ、亡くなられた方たちの無念さはどこにいってしまうのか。
残されたものが強く生きてこそだと僕は思います。
マスコミは物事を美化したり、また誇大な表現で映像として僕たちに提供しています。
かわらないことは1万8549人の命がうばわれてしまったこと。
その命に報いるためにも、こころの片隅にどんなことがあっても生き抜く気持ちを
忘れずに、今後も僕自身は強く生きていくことをここに誓い、
改めて亡くなられた人たちへ、心からのご冥福をお祈り申しあげます。 合掌
平成25年3月11日
中西 章